
スコットランド北部のインバネスに住む、ヘイリー・フレイザーちゃん(5)は、生まれつき左手の指がなかったという。学校に通い始め、友達と遊ぶようになったものの、この左手を隠しがちだったヘイリーちゃんをふびんに思った、両親のデイヴィッドさんとザニーアさんの必死の思いを受けとめてくれたのは、3Dプリンターだったことを「メトロ」紙が報じた。
ヘイリーちゃんの両親は、NHS(英国民医療サービス)にかけあったが、義手を作ってもらうことはできなかった。他の専門医のもとをたずね、意見を求めたところ、「足の指を移植して手の指とすることは可能」と言われたものの、実現はきわめて難しくあきらめざるを得なかったとされている。
落胆するヘイリーちゃんの両親が最後の望みをたくしたのが、インターネット。やがて両親は、米国の慈善団体「E-Nable」の存在を知る。同団体は3Dプリンターの技術を駆使して腕や手を作り、不自由な思いをしている人々を支援する活動を展開している。
同団体が英国人の、しかも子供のために手を作るのは初めてだったが、SF映画に登場しそうなピンクの人工手が完成。ヘイリーちゃんが腕をおろす動作をすると5本の指が閉じる仕組みで、スクーターも見事に乗りこなせるようになったという=写真(「メトロ」紙より)。
父親のデイヴィッドさんは「テディベアも抱けるし、バナナの皮もむける。爪にマニキュアをぬることさえできる」と喜びをかくしきれない様子。「(近未来的で格好いい)この人工手のおかげで、左手は、人に見せるのが恥ずかしいものではなく、特別なものと思えるようになった」と説明している。

















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