8/7 日本人芸術家による光の柱、ロンドンの夜空にクッキリ!―期間限定

1914年8月4日午後11時、英国はドイツに宣戦布告し、第一次世界大戦に参戦した。当時のエドワード・グレイ外相は、その前夜、街灯を見つめながら「欧州中の灯りが消えることになるだろう。私たちが生きている間に、その灯りが再びともることはない」と嘆いたとされている。

この日からちょうど100年にあたる4日、英国政府は『Lights Out』と銘打った行事を主催。午後10時から11時まで、ビッグベンを有する国会議事堂などの有名な建築物、主要な観光スポット、教会、モスク、一般家庭などで『消灯』が行われたことは、既にお伝えしたとおり。

この『Lights Out』にあわせ、「光の柱」がロンドンの夜空にくっきりと浮かび上がり、人々の目をひいた。「Spectra」と名づけられた芸術作品で、作者は日本人アーティスト、池田 亮司(いけだ りょうじ)氏であることを各メディアが報じている。

1966年生まれ、岐阜県出身、パリに拠点を置いて活躍を続ける池田氏。エレクトロニック・ミュージック(電子音楽)の作曲家でもあり、パフォーマーでもあり、映像と音を組み合わせたインスタレーションを生み出すアーティストとしても知られるなど、多才ぶりを示す。

この池田氏が、ロンドン市長、「14-18 NOW」(第一次世界大戦100年記念アート・コミッション)などの依頼で手がけた「Spectra」は、「ヴィクトリア・タワー・ガーデンズ」という、国会議事堂そばの公園に設置された、49の強力なスポットライトから放たれる光の束。

第一次世界大戦が、すべてのロンドン在住者におよぼした影響をふり返るとともに、その暗い日々を、人々がどのように力をあわせて乗り切ったかを表現したものとされる。準備に8ヵ月を要したという、高さ15メートルまで達する光の柱は、日没から日の出まで、ロンドンの夜空を貫くように輝き、遠く20キロ離れた地点からも確認可能。

国会議事堂あたりの空を眺めれば、あなたの住むところからも見えるかも。11日まで(写真は、8月4日、午後11時5分ごろ撮影。『消灯』直後に、再びライトアップされた国会議事堂の向かって左側にみえる青いラインが「Spectra」の光の柱)。

ロンドンおすすめレストラン
面白すぎる英国ジョーク
なるほど英国Q&A
ロンドン近郊トラベルガイド
ロンドン最新トレンド
面白すぎる英国史
面白すぎる英国の偉人
ロンドンでアフタヌーンティー