長引く不況の中、業績が低迷する他の英系大手スーパーマーケット・チェーンを尻目に、売上げを順調に伸ばしている、ドイツ系格安スーパー・チェーン。そのうちのひとつ、「Aldi(アルディ)」で、「格安スーパーだから」と、同チェーンを敬遠しているミドル・クラス(中産階級=英国では経済的に豊かな層とみなされている)をひきつけようと、ある目玉商品が販売されることが分かった。「デイリー・メール」紙が報じた。
その目玉商品とは、「wagyu beef」(ワギュー・ビーフ)、つまり和牛肉。霜降りで柔らかく、すばらしい風味を備えるとして人気だが、英国では通常、キロあたり100ポンド程度で販売されている。それを「Aldi」では、キロあたり25ポンド、227グラムのステーキ1枚を6.99ポンドの破格値で提供するという。
「wagyu beef」は名前の通り、もともと日本発祥だが、世界各地で飼育が試みられ、ステーキや高級ハンバーガーの素材として、一流レストランなどで頻繁に見られるようになっている。今回、「Aldi」が販売する「wagyu beef」の仕入先も、日本ではなく、ニュージーランド。本家の日本としては、複雑な思いを抱かずにはいられない。
「Aldi」は、昨年、35.9%アップという驚異的な売上げ増を記録。22.7%増とこれまた好調だった、ドイツ系格安スーパー・チェーン「Lidl(リドル)」とともに、ミドル・クラスの取り込みに励んでいる。
売上げが3.1%減のテスコ、3.9%減のモリソンズや、売上げは0.9%増となったものの、スーパーマーケット・チェーンの中ではシェアを下げたセインズベリーズなどにとって、こうしたドイツ系格安スーパー・チェーンの存在は脅威。争いはさらに激化すると見られている。

















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