6/2 あれは何だ?? 病院の25万ポンドの買い物に非難の嵐

どの地域のNHS(国民医療サービス)も財政難で苦しんでいることがたびたび報道される昨今、納税者としては、NHSのお金の使い方が気になって当然だろう。そうした空気を完全に無視したような、イングランドのある病院の大きな買い物に強い批判が聞かれている。「デイリー・テレグラフ」紙が伝えた。

問題になっているのは、イングランド西部のブリストルで新しく完成したサウスミード病院が購入した芸術作品。光で時を知らせる『時計』で、その値段はなんと25万ポンド。

ブルネル棟と呼ばれる建物内の3ヵ所のふきぬけに、ネオンライトが必要に応じて輝く12個の輪が連なる『時計』が吊り下げられている=写真(「デイリー・テレグラフ」紙より)。例えば、4時なら、この12の輪のうち4つが光る仕組み。

さらに、やはりネオンライトからなる14の直線が、輪の中に組み込まれており、10分単位の時刻、および分単位の時刻を光で知らせるという。

説明を聞いてもさっぱり分からない『時計』だが、実際に見ても分からないらしく、ロビアス・レバージュ氏のこの作品について「これでは、誰にも時刻が分からない」と酷評が聞かれている。しかも高額とあって「こんな高い買い物をするなんて!」と憤るスタッフも少なくないと報じられている。

サウスミード病院を管轄下に置く、北ブリストルNHS財団では、「新しい病院に、世界的に名を知られるアーティストの作品を飾ることができ、うれしく思う」と、懸命に弁明するもむなしく響くばかり。「外来患者や見舞い客の目を引く」という主張も、怒りに火を注ぐだけの結果に終わっている。自分のふところが痛まないからできる散在といえそうだ。

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