3/31 1ポンド硬貨を12角形に―偽造硬貨のあまりの多さに対抗

 日本の硬貨に比べ、ずっしりと重みのある英硬貨だが、その代表格であるのが1ポンド硬貨。釣銭として、5ポンド札の代わりにもらおうものなら、ついイヤな顔をしたくなるほどサイフがふくらみ、かつ重くなる。それでも、なくてはならない存在であることは言うまでもないだろう。

 ところが、この1ポンド硬貨が誕生してから30年。偽造技術の進歩はめざましく、英国に出回っている1ポンド硬貨のうち、450万枚が偽物とされるほど、偽造硬貨が横行してしまっているという。この現状を重く見た財務省では、1ポンド硬貨の刷新をついに決定。オズボーン財相が、2017年に新1ポンド硬貨を導入することを宣言したことを各メディアが報じた。

新1ポンド硬貨は12角形。かつて流通していた3ペンス硬貨、「threepenny bit」(短縮して「スロペニービット」と発音)のスタイルをアレンジしたものになるという(※)。

 偽造は格段に困難になると見られているが、この新1ポンド硬貨導入にあたり、かかる費用は200万ポンドとも1000万ポンドともささやかれ、すでに不満の声が聞かれている。駐車スペースのメーター、公共交通機関の切符の自動販売機、公衆電話、スーパーのショッピングカート使用時に必要なデポジットなど、現1ポンド硬貨が使える場所すべてで調整作業が必要。そのほとんどは、結局納税者負担となるわけだが、このまま偽造硬貨を野放しにすることもできない。だまって新硬貨の導入準備を見守るしかなさそうだ。

※当時の1ポンドは240ペンスで、この3ペンス硬貨80枚で1ポンドとなる計算。

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