体重超過や肥満の問題が、日増しに深刻化している英国のNHS(国民医療サービス)では、一定の条件を満たす肥満患者を対象に胃バイパス手術や、胃バンド手術などの肥満解消手術を無償で行っている。
ところが、こうしたNHSでの無料の手術を受けるために、さらに体重を増やし、わざと太ろうとするケースが増えていると、「デイリー・テレグラフ」が報じた。
多額の赤字を抱えるNHSでは、胃バイパス手術や、胃バンド手術を施す患者の数を制限せざるを得ず、『条件』を満たした者に限る方針をとっている。この条件のひとつがBMI値(身長からみた体重の割合を示す体格指数、肥満度の目安)。肥満解消のための胃の手術を受けるには、BMI値が40以上で、高血圧、糖尿病、心血管疾患などの持病がある人、またはBMI値が35以上で、肥満を原因とする何らかの病気を併発していることなどの条件がある。
しかし、無料の手術のためとはいえ、わざと太るというのは本末転倒。「The Royal College of Surgeons in Wales」(王立外科医師会ウェールズ)と、「The British Obesity and metabolic surgery society」(英国肥満メタボリック外科協会)は、故意にBMI値を上げて手術を受けようとする肥満患者に対し、非難の声をあげた。
ウェールズ政府は「単純に太りすぎの患者のみを手術などの治療の対象とするのは不当であり、肥満に対する根本的解決にはならない」と声明を発表した。
ウェールズ政府では、「ウェールズの肥満率は世界の中でもきわめて高い部類に入る。全体の0.1パーセントの肥満患者が肥満解消手術を受ける資格得ている」と話している

















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