イングランド南西部の広い範囲、テムズ河流域などで深刻かつ長期にわたる洪水被害をもたらした今冬の悪天候。雨量の多さでは、英国で記録がとられ始めた1766年以降、最多となることが公表された。また、1910年以降、5番目の暖冬となったことも分かり、異常続きの今冬は長く人々の心に刻まれそうだ。
また、英国における地質学調査に携わる機関「British Geological Survey」(BGS)によると「シンクホール(sinkhole=陥没穴)」と呼ばれる、巨大かつ深い穴が突然、公道上や庭などに開くケースが多発。2月だけで18件と、同月の平均である2件を大きく上回る数が報告されたことを「デイリー・テレグラフ」紙が報じた。
シンクホールは、地下の岩層が大量の雨により脆弱化、その上にある水分を含んで重くなった土や砂の層を支えきれなくなり、一気にくずれることなどにより地表が陥没、大きな穴が現れる現象。昨年2月28日深夜、フロリダの個人宅で大きさ6メートル、深さ6メートルというシンクホールが突然口をあけ、就寝中だった住人の男性(36)がベッドごとのみこまれ、行方不明になる事故が起こり、俄然、注目を浴びることになった。ちなみに、この男性の遺体はついに発見されなかった。
英国ではまだ死亡事故は報告されてはいないものの、駐車中の自動車がシンクホールに落ち込んだり、家屋が引き裂かれるように一部が倒壊、不動産として価値をなさなくなったりと、数々の被害が出た。それまでの生活を一変させるだけでなく、最悪の場合には人の命を奪いかねないだけにBGSでは警鐘を鳴らしているものの、事前に察知することはまず不可能とされるだけに厄介だ。土砂崩れや地すべりなど件数も、通常の6倍となっている。このまま、雨の降らない日が続き、土が乾いていくことを祈るばかりだ。

















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