2/14 雨が止まない…イングランド西部に続き、テムズ河流域の洪水被害も長期・深刻化

昨年のクリスマス頃から、イングランド西部を中心に始まった洪水被害。ほぼ連日、雨が降り続く悪天候は改善の兆しを見せず、浸水地域は拡大するばかり。中にはここ2ヵ月近く、一面『湖』となり、地面が見えないエリアもあると報じられている。 

鉄道も不通、道路も遮断され、隔離された形になり日常生活を送れず、避難せざるを得なくなっている人々の数は増加の一途をたどっており、家畜をどこに移すか頭を悩ます酪農家も少なくない。

雨だけでなく、強い風もともなう嵐と呼ぶべき悪天候になぶられ、テムズ河の堤防の一部もついに決壊。ウォルトン・オン・テムズあたりから、エガム、ヒースロー、ウィンザー、スラウなどの上流地域にかけて、広範囲にわたって多くの不動産が床下・床上浸水の被害に見舞われるに至っている。

こうした自然災害への対応にあたることを任とする「Environment Agency(環境庁)」(以下EA)では、軍部と協力し、事態の収拾に努めてはいるものの、降り続く雨の前にはなすすべがほとんどないというのが現状。EAのトップであるスミス卿に批判が集中しているが、同卿が「洪水の可能性があると指定されたエリアに不動産を買った時点で、リスクを負ったことになる」と、洪水被害に見舞われているのは、そのエリアの不動産を選んだ人自身の責任だといわんばかりの発言をし、さらなる激しい非難にさらされていることを、各メディアが伝えている。

辞任を求める声が日増しに高まっているが、スミス卿は辞任の意向がないことを名言。その態度が、さらに住民たちの怒りの炎に油を注いでいる。

加えて、今回、テムズ河流域で被害に遭っている地域には高級住宅街が少なくなく、住民が避難した後、無人となった豪邸を狙った略奪行為が横行し始めており、この問題も早急な対応が求められている。

いったい、この雨はいつまで続くのか。空を見上げて祈るしかないようだ。

ロンドンおすすめレストラン
面白すぎる英国ジョーク
なるほど英国Q&A
ロンドン近郊トラベルガイド
ロンドン最新トレンド
面白すぎる英国史
面白すぎる英国の偉人
ロンドンでアフタヌーンティー