英国で運営されている介護ホーム(care homes)のうち、定期的に行われる検査に合格できていない施設は3ヵ所に1ヵ所にもおよび、しかも、不合格となっても運営を続けている施設が少なくないことが、このほど明らかになった。「デイリー・テレグラフ」紙が報じた。
社会の高齢化が進む英国でも、高齢者をどうケアしていくかが大きな問題となっている。病院ではなく、介護ホームでの受け入れを積極的に進めたいという政府の意向が働いているかどうか定かではないものの、施設に対して行われている検査で、基準が満たせず不合格となる介護ホームが後を絶たないにもかかわらず、その後も運営が許可されている実態が指摘されている。
独立機関「Care Quality Commission (CQC)」によって、少なくとも1年に1度、定期的に実施される立ち入り検査で、1度も合格したことのない施設、9回続けて不合格となっている施設などもあるという。不合格となった理由は、十分な衛生管理がなされていない、入所者が転倒する件数が多い、入所者が入浴させてもらっていない、壁や床がしみだらけ、ケガをした入所者にハエがたかっていた、など様々なものが揚げられている。
新しく基準が設けられた2010年以降、昨年までに行われた立ち入り検査はのべ4万4464件におよび、不合格の結果が出たのは1万5059件。11年では、6901件の検査中、不合格は2811件(41%)。12年からはやや改善し、1万6834件中、不合格は5420件(33%)、13年は2万3152件中、不合格は6814件(29%)となったものの、いまも不合格率は3割と依然高い。
しかし、介護ホームが閉鎖されると、入所者が路頭に迷う可能性もあり、なかなか閉鎖を厳しく迫るのは難しいという事情があると見られている。

















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