2013年前の12月、ある若いカップルがベツレヘムにたどりつく。夫の名はヨゼフ、妻の名はマリアといった。身重のマリアはロバの背にゆられ、妻をいたわりつつ、そのロバに寄り添うように歩くヨゼフ…クリスマスが近づくと、英国の各地で上演される、キリスト生誕劇の1シーンはこういう情景だ。南ウェールズのニーズという町にある、ブリッジ教会が計画し、準備を進めている野外劇にも同様のシーンが出てくる。マリアを演じるのは8歳のリビー・ドーマンちゃん。野外劇とあって、本物のロバを使い、臨場感を出すことにした主催者側、アイディアは良かったのだが…地元自治体から思わぬ注文がつき、困惑しているという。「デイリー・テレグラフ」紙が報じた。
リビーちゃんがロバから落ちた時に危険として、ヘルメットを着用しなければ上演を認めないという通知が主催者側に届いたのだという。
昨今の英国は、「ヘルス・アンド・セイフティ」(健康と安全上の理由)の名のもと、行き過ぎ、あるいはばかげた対応を迫られることが少なくない。しかし、どれほど憤慨しようと、上演禁止になっては元も子もない。主催者側は、この指示に従う意向とされている。
ヘルメットをかぶったマリア様とは…。イエス・キリストも空の上で嘆いているかもしれない。

















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