
戦時中、耐乏の暗い日々を少しでも明るくしようと、英王室一家も工夫をこらしていたとされている。例えば、英国ではクリスマスに『パント(pantomimes)』と呼ばれる、主に子供むけのおとぎ話をもとにした舞台が上演されるのが恒例(パントマイムといっても無言劇ではなく、セリフ、時には歌やダンスもある)。ウィンザー城内でも、当時まだ王女だったエリザベス女王、妹君のマーガレット王女が舞台にあがり、父であるジョージ6世や、その妻エリザベス妃などの観客から喝采を浴びたという。このほど、そのパントのリハーサル風景などを撮影した、未公開の写真が競売に出されることになり、話題を集めている。
「デイリー・テレグラフ」紙が報じたところによると、未公開写真を含む、60点におよぶ貴重な写真を所有していたのは、故シリル・ウッズ氏。2001年に他界したウッズ氏は、ウィンザーのロイヤル・スクールの生徒だった時にエリザベス女王と親しくなり、後に、女王所有の不動産を管理する「クラウン・エステート」に勤務。終生、女王と友好関係を保ったとされている。
戦時中、ウィンザー城で、ごく限られた招待客の前で演じられたパントは『シンデレラ』(1941年)=下の写真(左端はシンデレラを演じる11歳のマーガレット王女、右端が当時15歳で王子を演じたエリザベス女王)、『眠れる森の美女』(42年)、『アラジン』(43年)=上の写真(中央がアラジンを演じるエリザベス女王)、『赤頭巾ちゃん』(44年)。
写真の中には、両女王が署名したものもあるほか、珍しくひざ上まで脚を見せているエリザベス女王(当時17歳)の姿もあり、写真の価値をさらに高めている模様。
競売は、グロスターシャーの「Dominic Winter Auctions」で来週、行われる予定。約60点の写真の落札価格は、1万6,000ポンドと見積もられている。

















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