政治の世界は別として、「セクレタリー」=秘書といえば、女性の仕事と相場が決まっていたが、秘書や、パーソナル・アシスタント(PA)と呼ばれる職業に応募する男性の数が増加していることが明らかになった。
こうした急増の動きの背景には、いざ学位を取って大学を卒業しても職がないという、新卒者の厳しい就職状況があるとされている。実際、職に就いていない新卒者の割合は5人に1人と高い数値を示しており、職をみつけたとしても、取得した学位にまったく関係のない職に甘んじて就いている人や、単純作業に携わる人も少なくないのが現状という。
この一方で、年収面においても、秘書職やパーソナル・アシスタント職はかなりの高待遇とされ、年収が7万5000ポンドというケースも見られることも人気の高騰の要因になっている。
人材派遣会社の「Tiger Recruitment」のデヴィッド・モレルさんによると「この1年で、秘書職やパーソナル・アシスタント職に弊社から『候補』として送り出した登録者は1000人で、そのうち200人が男性だった。その数は2011年以降毎年倍増しており、しかも、その多くは意欲的な新卒者だ」と話す。
「かつては、タイプで書類を作成したり、総務的な仕事を行ったりする事務職は男性には不人気だった。男性にとっては給与も低く、不名誉な職業ともみなされていた。しかし、秘書職の仕事内容は大きく変わってきた。秘書職は、実力を上司に示す場を十分に与えられるポジションとなり、それが給与額にも直接反映されるようになっている」と説明している。
例えば、英大手金融グループ「Barclays」で女性重役のもと、秘書として勤務する25歳のジョシュア・ワトソンさんは、「自分達の世代では、秘書職は下に見られたりすることはない。秘書業務はやりがいがあり、熱意を持って取り組める、良い仕事だと考えている」と話している。

















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