10/29 ここ10年で最悪―暴風によりロンドンと近郊で4人死亡

今週月曜早朝からイングランド南部、ウェールズで吹き荒れた暴風により、4人が死亡、数十万世帯で停電に見舞われ、多くの電車通勤者が足止めを余儀なくされたことを、「デイリー・テレグラフ」紙が報じた。
28日未明からイングランド、ウェールズを襲った強い風は、最大風速100mph(時速160キロ)に達し、おびただしい数の木々をなぎ倒し、枝や幹を電車の線路や道路にまきちらした。電線が巻き添えになり、各地で停電が起こったほか、自動車が木の下敷きになって大破するケースも多々見られたうえ=写真(写真は「デイリー・メール」紙より)、短時間で大量の雨が降ったのをうけ、洪水注意報も複数出されるなど、イングランド南部とウェールズ全域を混乱に陥れた。
なぎ倒された木や、飛ばされてきた枝で線路がふさがれた各鉄道会社では、暴風の吹き荒れた同月曜の午前中、ロンドンと近郊を結ぶ列車を運休。正午近くから運行は再開されたものの、ダイヤの乱れは終日続いた。
また、グラマースクールに通うベタニー・フリーマンさん(17)が、ケントのヒーヴァーで、実家の改築のため仮住まいをしていたキャラバンで睡眠中、なぎ倒されて来た、高さ約10メートルの大木の下敷きになり死亡。
一方、ロンドン西部のハンズローでは、なぎ倒された大木によりガス管が損傷したことが原因とされる爆発が起き、3家屋が損壊、後に家屋内にいた男女2名の死亡が確認された。さらに、ハートフォードシャーのワトフォードでは、運転中だったドナール・ドローハンさん(51)が同じくなぎ倒され大木の下敷きとなり死亡し、計4人の犠牲者が出た。
なお、10月28日は、聖人ユダの日でもあったため「St Jude’s Day storm」(ユダの日の嵐)と呼ぶ人も現れたが、このユダはキリストを裏切ったユダ(「イスカリオテのユダ」)とは別人で、区別するために「タデオ(勇者)のユダ」の異名も持つ。ここ10年ほどのあいだで、最も被害規模が大きい暴風だったともいわれるものの、「St Jude’s Day storm」の名が定着するのは難しいかもしれない。

 

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