ジェーン・オースティンがかつて所有していたとされる指輪=写真=が競売にかけられ、米国の女性シンガーが落札。米国に流出か…と思われたが、オースティンの作品を愛する英国人ファンたちが資金を調達、英国内に留め置くことに成功した。「デイリー・テレグラフ」紙が報じている(写真は「デイリー・テレグラフ」紙より)。
ジェーン・オースティンが所有したと認識されている宝飾品は、現在3つしか残っておらず、この指輪はそのうちのひとつ。金製の台にトルコ石が埋め込まれたもので、オースティンの死後200年に渡り血縁者により所有されていたが、昨年「Sotheby’s」の競売に出され、15万2,450ポンドで買い手がついていた。
この時競り落としたのは、かねてからオースティンのファンであると公言している、米ポップ・シンガー、ケリー・クラークソンさんで、当然ながら米国に持ち込むことを希望したという。
しかし、英国の貴重な文化財であるとして、文化・メディア・スポーツ省から『輸出』に待ったがかかり、9月30日までにその落札額に見合う金額が集まれば英国内に留めることができるという、最後の猶予が与えられた。
寄付を呼びかける運動が功を奏し、匿名の篤志家からの申し出10万ポンドに加え、個人からの寄付金も合計5万2,450ポンドに達したという。
この結果、指輪はハンプシャーのチョートンにあるジェーン・オースティンの家で、現在は博物館となっている「Jane Austen’s House Museum」に展示されることになった。
クラークソンさんは、人気オーディション番組「American Idol」で名声を手に入れたシンガー。今回の件について、『英国の美しい宝』が同国内に留まることになったことを『喜ばしく思う』と述べたとされ、大人の対応を見せた。
ちなみに、トルコ石はオースティンの誕生月である12月の誕生石で、「知恵と、魂の遍歴」の象徴と言われ、オースティンの死後、指輪は姉に託されたという。

















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