不法に英国に滞在する移民に対しては、国外退去など法的措置を取ることが可能だが、「違法でない」移民相手にはどうすべきか―今年の初めに祖国に帰ったはずのルーマニア人たちが、再びロンドン中心部に舞い戻り、路上生活を送りながら物乞いをするようになっているという。「デイリー・テレグラフ」紙が報じた。
マーブル・アーチからパーク・レーンにかけ、ロンドンの中でも高級住宅街とされるメイフェアの一角で路上生活を送るルーマニア人の姿が再び増えつつある。彼らはプロの物乞いで、観光客やロンドン住民に対して、攻撃的ともいえる執拗(しつよう)さで金銭を要求。ただ、ルーマニアもEUの一員であるため、ビザ上は、英国に合法的に滞在していることになるため、政府も警察も頭を抱えている。
今年前半には、政府が長距離バスを手配し、数十人のルーマニア人に『お引取り』を願った。数千ポンドとされる費用は、もちろん英国の納税者負担。しかし、静けさが戻ったのはつかの間で、帰国したはずのルーマニア人たちが戻ってきていることが確認されている。
本国ルーマニアでは、失職者手当てとして受給できるのは、月に20ポンド。これに対し、ロンドンでは多い時には、1日100ポンドも物乞いで稼げるとされ、夫婦、あるいは家族でホームレス生活を送ることになろうと、いとわずに来英するという。
規制すると人権保護の立場から問題視されることは明らか。根本的な解決策がみつからない限り、現在の状態が続くものと懸念されている。

















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