8/19 交流サイトでのいじめ,深刻化―自殺者でてもサイトは閉鎖せず

 インターネットの交流サイト(SNS)でのいじめを苦に、14歳の少女が自殺したとみられる事件が起きた。ラトビアを拠点とするSNS「Ask.fm.」は、登録した利用者同士が質問し合う形式だが、亡くなった少女も自殺を迫られるなど、4ヵ月余りにわたっていじめをうけていたとされる。同サイトでのいじめを理由とする自殺者は、英国とアイルランドだけでもこれで4人となり、犠牲者の遺族たちが、英キャメロン首相に同サイトの閉鎖に向けての協力を要請するなど、問題は拡大する様相を呈している。各メディアが報じた。
2日に、自宅で首をつっているのが見つかった、ハナ・スミスさんは英中部レスターシャー在住。ハナさんの父、デヴィッドさん(45)は、「娘がこれほど悩んでいたとは。そのようなそぶりを見せることは全くなかった」と嘆くとともに、「この悲劇を繰り返さないためにも、『Ask.fm.』は閉鎖されねばならない」と憤りをかくさない。
同サイトは13歳以上なら、匿名で参加できるのが特徴。英・独・仏・露をはじめとする欧州主要言語はいうまでもなく、日本語や中国語も含む35以上の言語で展開され、登録者は6000万人を超えるとされる。1日に3000万の質問がアップロードされ、3000万の回答が寄せられる巨大サイトだ。運営者側は50名のスタッフにパトロールにあたらせ、攻撃的、あるいは不適切なコメントなどは発見次第削除していると説明しているが、そのような作業にあたっている者は一度も見たことがないという内部告発も聞かれている。
また、同サイトの広告収入は年間500万ポンドにも達していることにも批判が噴出。大手携帯電話会社「Vodafone」は、広告の即時打ち切りを発表。大手メガネ販売「Specsavers」、携帯電話会社「Phones4u」なども早急な対応を迫られると見られている。
昨年3月に15歳の息子、ジョシュアさんを、同サイトでのいじめによる自殺で亡くしたミシェル・アンズワースさん(47)は、「こうしたサイトには中毒性がある。どんなにひどいことが書かれているか予測できているのに、やはり誰がどう書き込んでいるか、好奇心を抑えられずに見てしまい、傷つき苦しむ」と話している。
サイト上で、攻撃的な書き込みやいじめを行うなどして、インターネット・サービスを悪用する人を英語で「troll」と呼ぶ(しばしば、動詞としても用いられる)。この「troll」から我が子を守ることは、残念ながら困難だというしかない。
 

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