8/16 どう猛な犬による死傷事故絶えずー飼い主に重刑を求める声、高まる

 飼い犬に襲われて重傷を負ったり、最悪の場合、死亡したりするケースが報じられることが珍しくない英国で、飼い主に対してより重い刑罰が科されるべきだとの声が高まっている。「デイリー・テレグラフ」紙が伝えた。
イングランドだけでも、犬にかまれて病院で治療を受ける人の数は年間20万におよび、NHS(英国民医療サービス)にかかる負担は300万ポンドに達するといわれている。
家族や親類の家で、飼い主が目を離したすきに赤ちゃんや子供がどう猛な犬に襲われて死亡するといった痛ましい事故も後を絶たない。ところが、現行の法律では、飼い主に科される禁固刑は最高でも2年、これに罰金が加わる程度という。
刑罰が軽すぎるとの強い批判の声が聞かれているのをうけ、政府はこのほど、量刑の変更に関する諮問書を作成。自動車の危険な運転によって人を死傷させた際に適用される、危険運転致死傷罪に相当する禁固刑である、7年、10年、あるいは14年が妥当とする方針を打ち出した。あまりに悪質な場合は、無期懲役となる可能性も認める内容とされているものの、量刑が厳しくなったとしても、実際に無期懲役が言い渡される確率はきわめて低いと見られている。
これについて、政府では5日より一般の意見・要望を受け付けている。
なお、今回の動きに懸念を抱くグループもいる。諮問書をうけて量刑が変更になった場合、一般市民が過敏に反応する傾向を招き、例えば飼い犬が子供に激しくほえたてただけで飼い主が訴えられるようなケースも増えるとして、安易な厳罰化に反発する姿勢を示している。

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