サッカーの聖地、ウェンブリー・スタジアムで14日に行われるイングランド対スコットランドのサッカー親善試合。形の上では「連合王国」を構成する両者だが、気持ちの上では常にライバル国。因縁の対決ともいえる、この一戦を前に、頭を悩ましたのが英キャメロン首相だ。どちらのチームを応援するかについて、発表されるまで6時間もかかったことを、「デイリー・テレグラフ」紙が伝えた。
隣国の宿命として争い続けてきたイングランドとスコットランドが、連合を組んだのは1707年のこと。しかし、連合といってもイングランド優位であることは明白で、この300年、スッコットランドは『独立』を悲願としてきた経緯がある。
この両者が14年ぶりにウェンブリー・スタジアムで激突するとあって、親善試合とはいえ、緊張と興奮が高まっている。
ここで板ばさみになったのが、キャメロン首相。イングランド生まれで、イングランドのアストン・ヴィラFCをひいきにしていることで知られるキャメロン首相が、ホンネではイングランドを応援していることなど、みな百も承知だが、「政治的に正しいこと」を求められる首相としては、そう素直には口にできない。
当初、首相の広報担当官は、「首相に直接確認したわけではないが」と前置きをしつつ、「首相はすばらしい試合になることを願っている(はず)」とあいまいなコメントで逃げ切ろうとしたものの、失敗。首相の沈黙に批判が集まり、最終的に官邸サイドは、首相は「イングランドを応援する」と認めざるを得ない展開になった。ここまで至るのにかかったのはなんと6時間。政治家はかなり面倒くさい職業といえるかも。

















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