6/4 忠言できない看護師たち―病院上層部の反応がこわい

治療や手術の待ち時間が長いとして、しばしば批判されるNHSだが、人員不足による看護レベルの低下などについて、内部で問題提起を行うのにも非常な勇気が必要という。看護師の4人に1人は、内部告発しないように『忠告』された経験を持つことを、「デイリー・メール」紙が報じた。
8262人の看護師を対象に行われた調査により、憂慮している点について病院上層部に伝えたものの、無視されたことがあると答えた看護師は45%にのぼる実情が判明した。
苦情の主な内容は、同僚をはじめとするスタッフの仕事のレベルに関するものが48%、患者の安全についてが21%だったという。さらに、患者の安全について忠言した看護師の46%が、この半年のうちに問題提起を行ったと回答した。
上層部に苦情を申し出た看護師の44%は、仕返しされることを恐れ、内部告発を思いとどまるべきかためらったと答えていることも分かった。
この調査を行った「Royal College of Nursing」の最高責任者兼総書記のピーター・カーター医師は「内部告発に踏み切る多くの看護師が、今なお恐怖と脅威にさらされており、NHSは悪しき習慣を断ち切れていない」と警告。スタフォードシャー中部の病院で、患者の死亡率の高さが問題になり、大きなスキャンダルとして取り上げられた際、内部で意見が述べられない環境になっていたことが原因のひとつと分析されたにもかかわらず、その教訓がいかされていないと指摘されている。

 

 

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