大手スーパーマーケットが、有名メーカーの粉ミルクの販売を制限する事態が生じている。在英の中国人が大量に買い占め、3倍の値段で売れる中国に送ったり、あるいは里帰りの際に持ち込んだりするのを防ぐためという。「デイリー・メール」紙が伝えた。
購入が制限されているのは、「Aptamil」と「Cow & Gate」の900g缶で、大手スーパーの「Tesco」「Asda」「Sainsbury’s」「Morrisons」では、1人2缶までと割り当てを実施している。
中国人の学生やビジネスマンが粉ミルクを大量に購入して中国へ送ったり、英国在住の中国人たちが帰省するときなどに、スーツケースいっぱいに粉ミルクを詰め込んで持ち込んだりしていることが判明。両方の粉ミルクを製造するメーカー「Danone(ダノン)」社が販売制限を依頼したとされる。
中国では2008年、成分中のタンパク質量を多く見せかけるために、工業用化学物質を混入した粉ミルクにより、乳児6人が死亡、30万人が病気になるという一大スキャンダルが発生。それ以降、国産の粉ミルクは敬遠され、輸入ものの需要は増えるばかりという。今年3月にも、5年も前に賞味期限が切れている粉ミルクを販売しているメーカーが見つかり、国内産の粉ミルク離れに拍車をかける結果となった。
ダノン社は、英国のほとんどの親たちが、1缶ずつ購入しているため、今回の規制はさほどの問題にはならないだろうと弁明。また、3缶以上を購入したい場合、他の店で、さらに2缶買うことは事実上可能。しかし、中には、同じ客が、後でまた店に戻ってこないように見張るため、専用の警備員を雇う店も出てきているという。
子供を持つ親たちのグループからは、粉ミルクの販売制限は、不必要な不安をあおる行為であり、母親たちにとって心配の種になると、ダノン社を非難する声が上がっている。

















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