4/12 ハイイロリスによる被害が拡大―姿かたちはかわいらしいが…

愛くるしい姿のリスが公園などでエサを期待して寄ってくるのを見て、「かわいい!」と思った経験のある人は少なくないのではなかろうか。ところが、昨今、英国の公園や家の庭で見かけられることの多いリスは外来種の「トウブハイイロリス」(英語では「grey squirrels」と呼ばれる)で、この種が英国全体にもたらす被害は金額にして、毎年1千万ポンドにのぼることを欧州連合が指摘したという。「デイリー・テレグラフ」紙が報じた。
1世紀以上前に北米から持ち込まれたというハイイロリスは大型で、平均体長は英国の在来種であるキタリス(英語では「red squirrels」と呼ばれる)の2倍に近い。ハイイロリスにより、キタリスの数は減少の一途をたどっており、その生息エリアは限られたものになりつつあると報じられている。
欧州全体でも、ハイイロリスは、最も有害な動物の1種と指定されることが多く、アイルランドからイタリアにかけての広い地域で被害が確認されている。欧州議会によると、ハイイロリスは樹皮をはぐ癖があり、特に若い樹木の多い森林地帯で多くの木々が傷つけられているほか、野鳥の卵を食すことから、貴重な野鳥の個体数の減少を招いていると述べられている。
トウブハイイロリスを含め、特定外来種に指定される植物や動物が欧州経済に与える年間被害総額は1250万ユーロ(約107億5000万ポンド)に達するという。
この報告内容をうけ、ハイイロリス根絶を進めようとする動きが活発になることが予想されているが、それに対する動物愛護団体からの反発もまた避けられないと見られている。

 

 

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