サスペンスの神様として英国が世界に誇る監督、アレフレッド・ヒッチコック氏だが、このたびBBCが保存していたインタビュー映像の中から、同氏の代表作の1つ『サイコ』は、実は『冗談半分』の作品として製作したつもりだったことが明らかになった。「デイリー・テレグラフ」紙が報じた。
1960年に公開された同作は、映画館に足を運んだ人々の間に戦慄と衝撃を走らせ、サスペンスものとして、またたくまに大ヒット。暴力的な場面や官能シーンが多いことなどで知られ、中でも、女優のジャネット・リーが殺される「シャワー・シーン」については、後に現代映画における撮影法として「殺人シーンの最高峰」と称されるまでになった。
今回、『発掘』された、このインタビューの模様は、1964年6月に芸術関連のテレビ番組『Monitor』用に収録されたもので、ヒッチコック氏は『サイコ』についてこう明かしている。「『冗談半分』の内容の映画を作ったことがあってね、『サイコ』というヤツだ。この作品はむしろ、みんなが面白がってくれるもの、と思って作った、冗談半分の作品だったんだ。ところが、多くの人がこの作品を見て、何て恐ろしい内容なんだ、これは凄まじいなどと、あまりに真剣にとらえているのを聞いて、仰天したよ」。
1980年に死去したヒッチコック氏にとって、『サイコ』がサスペンスものの傑作と位置づけられたことは、予想外の結果だったようだ。
このインタビューは、現在公開中のハリウッド伝記映画『ヒッチコック』の封切りに合わせてリリースされた、オーディオ・ブック『Hitchkock: In His Own Words』に収められている。。

















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