人口わずか120人という小さな村にあり、経営難に苦しんでいた小さな店が、村人たちの無償の手伝いにより存続の危機を脱しつつあるという。「デイリー・テレグラフ」紙が報じた。
この店はイングランド東部のノーフォーク県、イタリンガムで370年もの間、村民の生活を支えてきたという生活用品全般を扱う小さな店舗でいわば万屋(よろずや)=写真(「デイリー・テレグラフ」紙より)。ここ数年、近所に進出してきた大型スーパーの影響で、売り上げは減少傾向にあった。
現在は120人といわれる村民の半数近くが店の手伝いを申し出、商品の陳列や調理に掃除、はたまた配達までを無償で手伝っている。こうしたボランティアたちのおかげで削減できる賃金などの経費は週350ポンドといい、週当たりの売り上げ約2000ポンドの20%近くに相当する。
状況がさらに悪かった時などにはガーデンパーティーや、仮設レストランの運営、写真館代わりの仕事なども請け負ったという。
店を切り盛りするマイク・ヘムズリーさん(55)は「全てはお客さんたちとの立ち話から始まった。店の苦境を知った人たちが自然と手を貸してくれるようになり、しまいには配達の運転手にまでなってくれてね。この店は村の人たちなしでは成り立たない。でも、この店も村の人たちに必要とされているのだと思う」と語る。
過疎地域の自立を支援するチャリティ団体「Plunkett Foundation」によると、イタリンガムの例のように、店と利用者たちの共生で成り立っているいわゆる「コミュニティ・ショップ」は全国に283店あるとされ、その数は、地域社会の活性化に共感するボランティアが増えるのにともない、増加傾向にあると指摘されている。

















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