12/3 大ヒットのTV時代ドラマのおかげ―執事が引く手あまた

貴族一家とそこで働く使用人たちの日々をえがき、英国のみならず、米国をはじめとする海外でも大ヒットした、英国の時代ものドラマ『ダウントン・アビー』。その影響を受けてか、富裕層の間でかつての英国上流階級のような生活に憧れる人々が増え、英国人の執事を求める動きが活発化。求人数はこの2年、倍々で増え続けているという。「デイリー・テレグラフ」紙が伝えた。
ロンドンのシティで人材育成と派遣を行う「ビスポーク・ビューロー」社では、今年1年だけでも英国で訓練を受けた執事の求人が430件もあったことが分かった。
同社の取締役で、執事養成コースを運営するサラ・ヴェスティン・ラーマニ氏によると今年契約がまとまった執事の数は昨年に比べて倍、2010年と比較すると4倍に急増しているという。
この傾向は、『ダウントン・アビー』などに影響を受けた富裕層が、少しでもドラマの世界を味わってみたいという願望からきているもので、この傾向は今後もしばらく続くとみられている。
「ビスポーク・ビューロー」社では執事の育成も行っているが、これほどのニーズの盛り上がりを経験するのは初めてだという。また、こういった執事ブームを後押ししているのは中国などに代表される新興国のスーパー富裕層とされている。
ただ、憧れの代償は決して安くないといい、トップクラスの有能な執事ともなれば年俸は15万ポンド(約2千万円)にものぼるという。
一方、ニーズの高まりにより、執事を目指す男性も急増している。
執事養成に携わる「ギルド・オブ・ブリティッシュ・バトラー」のコースも、既に来年まで予約がいっぱいだという。
代表のアンソニー・セドン=ホランド氏は「未来の執事となる人材は厳しい眼で選んでいる。しかし新しい執事を求める声は日々増すばかりだ」とコメントしている。

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