風光明媚なことで知られるウェールズの小さな村にある、7軒続きのコテージに、リサイクル推奨のため、合計35個におよぶ大きな移動式ゴミ箱が支給され、非難を浴びているという=写真(「デイリー・テレグラフ」紙より)。これらのコテージの居住者には、高齢者や障害者が含まれており、定期的に大きなゴミ箱を移動するのは困難で、出入りに支障が生じるだけでなく、火災の際など緊急避難が必要な時には障害になるとして、自治体の非常識さが問題になっていることを「デイリー・テレグラフ」紙が伝えた。
「Area of Outstanding Natural Beauty」と名づけられた環境保護区域にあり、「Elizabeth Owen Terrace」と呼ばれるコテージ7軒のひとつに住む、77歳になるウィリアム・ペリーさんは、心臓に重度の疾患を抱えており、肺も1つしか持ち合わせていないという健康状態。かつては、玄関のポーチを様々な花で飾り、賞をとったこともあるほどだが、これらの大きな移動式ゴミ箱にはほとほと困り果てているという。「ゴミ箱を移動させる元気はない」と話すペリーさんは、「うちへの訪問客には、みずからゴミ箱を動かしてもらうしかない。障害があるので裏口も使えず、これでは閉じ込められているのも同然」と嘆く。
1世帯ごとに、大型のゴミ箱3つ、中型のオレンジ色のものが1つ、さらに小型の灰色のものが1つ、自治体から支給されたが、結局、現在は、9つのゴミ箱を7世帯で共同で使い、4つのゴミ箱は、コテージ前に「放置」された状態。あとの22のゴミ箱は「行方不明」ということだが、自治体が撤去した訳ではないとされている。
地元自治体では、1万1000世帯を対象にリサイクルを推奨するキャンペーンを展開中。ゴミ箱の大量支給は、そのキャンペーンのためという。今回の批判を受けて、自治体では、ゴミ箱の移動が容易にできない高齢者や身体障害者には、配慮すると弁明。「地域住民と自治体がどのように協力し、解決策を見つけていくかを示す良い例になる」と話している。


















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