■フランスやスペイン、ギリシャとヨーロッパ各地の大規模な山火事についてのニュースが次々にもたらされているが、英国も無傷ではない。スコットランド北部のケアンゴームズ国立公園で発生した大規模な山火事は、発生から2週間が経過した現在も鎮火に至っていない。公園関係者は「世界の終末後のような光景が広がっている」と被害の深刻さを訴えている。各メディアが報じた。

火災は7月15日、アビモア近郊のグレンモア地区で発生し、これまでに約10平方マイル(約25平方キロメートル)の森林やヒース(荒野)が焼失した。発生当初は周辺住民やキャンプ場の利用者が避難を余儀なくされ、対応のピーク時には500人を超える消防隊員が出動。警察は「重大事案」を宣言し、大規模な消火活動が続けられている。現在も消防隊員に加え、地元のボランティアや狩猟管理人、農場関係者らが協力し、ヘリコプターによる空中散水とともに、地中に残る火種の消火作業にあたっている。泥炭質の土壌では地下で火がくすぶり続け、風が強まると再び炎が上がるため、完全な鎮火には数週間以上かかる可能性があるという。関係者は気温の低下と降雨による状況改善に期待を寄せている。
公園当局のマルコム・スミス氏は「鳥たちは巣を失い、焼け野原となった森を飛び回っている。美しい山々がここまで焼けるとは想像もしていなかった」と語り、「胸が張り裂けるような光景だ」と被害の深刻さを訴えた。自然保護団体「RSPBスコットランド」によると、大きな被害を受けたロッホ・ガーテン自然保護区には約5000種の生物が生息しており、多くの昆虫や爬虫類、樹木、地衣類、コケ類が失われた。生態系は将来的に回復するとみられるものの、その時期は見通せないとしている。
出火原因は依然として不明だが、スコットランド消防当局は険しい山岳地帯での消火活動が極めて困難だったと説明している。一方、一部の地域団体からは政府の対応が遅かったとの批判も上がったが、ニール・グレイ司法相は消防や警察、ボランティアの献身的な活動を称賛し、今後は地元企業とも連携しながら、復旧や長期的な支援策を検討していく考えを示した。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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