■イングランドとウェールズを襲った今年2度目の熱波で、6月の最高気温記録が更新された。ヨーロッパ大陸のように気温が40度を超えることはなかったが、専門家は「実際の体感温度は40度を超えた可能性がある」と指摘した。各メディアが報じた。

今回、異常な暑さが続いた背景にあるのが、「ヒートドーム」と呼ばれる強い高気圧だ。大気が広範囲で押し下げられることで空気が圧縮されて熱を帯び、雲ができにくくなるため、強い日差しが地表をさらに熱する。今回は高気圧の中心がフランス付近にあり、南東から高温多湿の空気が英国へ流れ込んでいたことが特徴とされている。加えて、暑さを一段と厳しくする原因のひとつは湿度だという。人は汗が蒸発することで体温を下げるが、湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体内の熱が逃げにくくなる。このため、気温が35度でも体感温度は41度前後に達する場合があると説明されている。
2022年に英国で初めて40度を記録した熱波は乾燥した暑さだったが、今回は湿度が高かったため、健康への影響はより深刻になった。さらに夜間も気温が20度を下回らない「熱帯夜」が3~4日続いた地域も多く、体を十分に冷やせない状態が続いた。睡眠不足や心臓への負担、熱中症のリスクが高まったほか、高齢者や持病のある人だけでなく健康な人にも影響が及んだと懸念が示された。専門家は、地球温暖化によって大気中の水蒸気量が増え、高温多湿の熱波は今後さらに頻発・長期化すると警鐘を鳴らす。温室効果ガスの排出削減を進めなければ、こうした猛暑は一層深刻になるという意見も聞かれている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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