■ 英国各地で猛暑が続くなか、学校における高温対策の不十分さが改めて問題視されている。英国の一部地域には、熱波に対する最高レベルの警報が発令されているが、教室内の室温に法的な上限はなく、児童や教職員の健康への影響を懸念する声が高まっている。各メディアが報じた。

近年、教室や試験会場で気温が30度を超えた事例が相次いで報告され、児童・生徒や教師が体調を崩すケースが増加している。ベッドフォードシャー在住の母親ヴィクトリア・エヴェリットさんは、体温調節が難しい持病を持つ娘が昨夏、教室で意識がもうろうとする状態になったと語る。専門家によれば、特別支援が必要な子どもだけでなく、多くの児童が高温環境で集中力の低下や体調不良に見舞われているという。
教育関係者からは、猛暑時の学習環境の悪化を訴える声が相次ぐ。ある小学校の教師は、過去の熱波で自身や児童が失神した経験を振り返り、「暑い日は授業どころではなく、ただ暑さに耐えるだけだった」と話す。別の校長は、「教室内の温度が40度に達したこともある」と過酷な現状を訴える。英国の試験シーズンと猛暑が重なることも大きな課題だ。2023年には、試験会場となった体育館の温度が33度に達したケースもあった。建築の専門家は、高温環境が認知能力や作業効率を低下させるとし、「学力評価が行われる時期に最も影響が大きくなる」と警鐘を鳴らしている。
一方で、学校施設の老朽化も問題を深刻化させている。断熱性能の低い建物や日差しを遮る設備の不足により、教室内の温度が急上昇しやすい状況だ。専門家は、樹木の植栽による日陰の確保、外付けの日よけ設備の設置、明るい色の舗装材の活用、換気の改善などの対策を提案している。英政府は現在、学校を含む職場環境における温度基準の見直し提案を検討中と弁明する。気候変動の影響で猛暑の頻度と強度が増すなか、教育現場では長期的な施設整備と熱中症対策の強化を求める声が一段と高まっている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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