難し過ぎた!今年のAレベル数学試験に不満噴出

■ 英国の大学進学資格試験「Aレベル」の数学試験をめぐり、「過去の問題より著しく難しかった」として再検討を求めるオンライン署名が広がっている。署名は開始から24時間足らずで1万5000人以上を集め、試験監督機関も状況を注視している。「インディペンデント」紙(電子版)などが報じた。

問題となっているのは、試験団体「ピアソン・エデクセル(Pearson Edexcel)」が実施した数学ペーパー1。受験生らは、例年の過去問題には見られない複雑な推論や長い計算過程、見慣れない解法が求められたと主張し、多くの生徒が「圧倒され、不安を感じた」と訴えている。署名サイトでは、特に成績中位以下の受験生が不利になったと指摘。「2年間にわたり授業や自主学習、過去問演習に取り組んできた生徒たちの努力が、1回の異例ともいえる難しい試験によって左右されるべきではない」として、試験の難易度を反映した評定基準の設定を求めている。

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これに対し、英国の試験規制機関「オフクアル(Ofqual)」は、受験生からの懸念を把握しているとしたうえで、採点や成績評価の過程を「注意深く監視する」と表明するにとどめた。成績が、受験生の実力を適切に反映することが最優先だとしている。一方、ピアソン側は「すべての試験問題は経験豊富な試験官の監修のもと作成され、厳格な確認を経ている」と説明。仮に例年より難しかった場合でも、最終的な評定基準は統計データや専門家の判断を踏まえて調整されるため、公平性は保たれるとしている。

こうした中、オフクアルは別の課題として、試験不正への警戒も強めている。近年はスマートフォンによる不正が最も多く報告されており、さらにスマートウォッチや将来的には情報をレンズ内に表示する「スマート眼鏡」など、新たな機器の利用も懸念されている。試験の難易度をめぐる議論とともに、公平な評価と試験の信頼性確保が改めて問われている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)


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