■サッカーのW杯が開幕した。サッカーファンにとって、パブやバーでビールを飲みながら応援するのが大きな楽しみのひとつ。しかし、パブで提供されるビール1パイント(約568ミリリットル)の価格が大幅に上昇していることが分かった。BBCが報じた。

前回大会のカタール大会以降、ビール1パイントの平均価格は約1.50ポンド上昇し、4年間で36%の値上がりしたことが判明。これは同期間の物価上昇率約16%を大きく上回る水準とされる。イングランド、そしてスコットランドの試合にあわせて、多くのサポーターがパブに集まると見込まれるが、値上がりの背景には複数の要因がある。
イングランド南西部ブリストルのスポーツバー「インダストリー」を経営するネイサン・フリーマン氏は、「正直なところ、ビールに関わるあらゆるコストが上がっている」とため息をつく。同店では、コロナ禍からの回復途上でエネルギー価格の高騰に直面。さらに、ロシアによるウクライナ侵攻後の光熱費上昇や、政府による雇用関連負担の増加も経営を圧迫しているという。ネイサン氏とともに、兄弟で店を切り盛りするロニー・フリーマン氏は、「問題を一つ乗り越えるたびに、新たな課題が現れる」と話す。経費削減のため厨房業務を縮小し、現在は主力である酒類販売に経営資源を集中させている。
業界団体である英国ビール・パブ協会(British Beer and Pub Association=BPPA)によると、英国では平均して1日に2軒のパブが閉店しているのが現状。BPPAの最高経営責任者エマ・マクラーキン氏は、「パブや醸造所の事業コストは上昇し続けている」と強い懸念を示す。ビール価格は長期的にも上昇傾向にある。デービッド・ベッカム氏が主将を務めた2006年ドイツ大会当時、1パイントは2.41ポンドだった。これが2022年には4.03ポンドとなり、2025年の公式統計では平均5.01ポンドに達した。前出のロニー氏によると、その後もさらに値上がりが続き、同店で人気のスペイン産ラガービールは現在1杯6ポンド。「今では決して珍しい価格ではない」と話している。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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