■英国国家統計局(ONS)が発表した最新データによると、2024年に英国で記録されたアルコールが直接の原因となる死亡者数は9,809人となり、新型コロナウイルス流行後では初めて減少に転じた。しかし、依然としてコロナ前を大きく上回っており、「朗報」と考えるには程遠いとの声も聞かれている。各メディアが報じた。

アルコールが直接の原因となる死亡者数は、2023年に過去最多となる10,473人を記録。2024年は9,809人へと減少し、人口10万人当たりの死亡率も14.8人と、2020年以来の低水準となった。しかし、アルコール関連死は2018年以降増加傾向にあり、コロナ禍を経て大幅に悪化した経緯があり、現在も大幅に改善したとはいえない状況だ。また、2024年はイングランドとウェールズでは死亡率が低下したものの、スコットランドと北アイルランドでは依然として英国で最も高い水準が続いている。
慈善団体「アルコール・チェンジUK」の最高経営責任者(CEO)、リチャード・パイパー博士は、今回の減少を「わずかな改善」と評価しつつも、「依然としてコロナ前を大きく上回り、ここ数十年で最も高い水準だ」と警鐘を鳴らしている。専門家は、パンデミックによるストレスや生活費高騰、不安の増大に加え、安価な酒類が容易に購入できる環境が飲酒量増加の要因になったと指摘する。英国ではアルコール購入の7割以上が家庭向けであり、低価格の商品が広く流通しているという。
地域別では、イングランド北東部の死亡率が人口10万人当たり21.1人で最も高く、ロンドンは10.9人で最も低かった。背景には地域間の健康格差や医療アクセスの違いがあるとみられている。さらに、男性の死亡率は20.2人と女性のほぼ2倍に達したことも判明。年齢別では25歳から79歳で改善が見られた一方で、80歳以上では増加しており、専門家は長年の飲酒による健康への累積的な影響が関係している可能性を指摘している。保健・社会福祉省は「アルコールによる死はすべて悲劇だ」とした上で、今後3年間で34億ポンドの公衆衛生予算を投入し、予防や治療、回復支援を強化する方針を示した。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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