■ロイヤル・フェスティバル・ホール=写真=を含む、ロンドンの文化施設「サウスバンク・センター」。テムズ河南岸に設けられたことから「サウスバンク」と名づけられた同施設が、1951年の「フェスティバル・オブ・ブリテン」で一般公開されてから75周年を迎えた。BBCほかが報じた。

同施設は当初、ロイヤル・フェスティバル・ホールのみで構成されていたが、第二次世界大戦後の希望と再生を象徴する文化拠点として誕生。その後規模を拡張し、1967年にはエリザベス2世女王によりヘイワード・ギャラリー、パーセル・ルーム、クイーン・エリザベス・ホールが正式開館した。今年2月には、ブルータリズム建築として知られる建物群が英国の歴史的建造物「グレードII」に指定されている。
現在のサウスバンク・センターは、年間1160万人以上が訪れるヨーロッパ有数のアート施設とされ、プログラムの約55%を無料で提供している。75周年を記念し、劇場、音楽、美術、ファッション、ダンスなど多彩な表現を横断する特別イベント「You Are Here」をはじめ、さまざまな催しを開催。芸術を誰もが楽しめるものにするという理念を改めて打ち出している。芸術監督マーク・ボール氏は、「1951年のフェスティバル・オブ・ブリテンは、戦後の英国が白黒の時代から鮮やかなカラーへと変わる瞬間だった」と語り、「サウスバンク・センターは創設以来、その楽観的で前向きな精神を受け継いできた」と強調した。
1960年代の増築時には「英国で最も醜い建物」と揶揄されたこともあったが、長年にわたり世界的アーティストや歴史的イベントの舞台となってきた。インド音楽の巨匠ラヴィ・シャンカルは1958年にロイヤル・フェスティバル・ホールで演奏し、その後も深い関係を築いたほか、1960年にはユーロビジョン・ソング・コンテストも開催された。1972年にはエルトン・ジョンが代表曲「ロケット・マン」を発売前に初披露。さらに2007年には彫刻家アントニー・ゴームリーが周辺建築の屋上に人体彫刻を設置し話題を呼んだ。ロンドン市長サディク・カーン氏は同施設を「ロンドン文化の中心的存在」と称えている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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