■SNSで約3万3,000人のフォロワーを持つ24歳のインフルエンサー、タワナ・ムスバブリさんは、自身の生活を積極的に発信しているが、恋人の顔を公開することはない。その理由についてBBCが分析を試みている。

ムスバブリさんの場合、SNSにアップロードする写真には、恋人の後ろ姿や食事中のワイングラスが映る程度。「自分の力で築いたブランドを大切にしたい」と語り、たとえ婚約しても関係を公表する予定はないとしている。こうした傾向はムスバブリさんに限らず、近年、交際相手を「はっきり公開(ハードローンチ)」しない女性が増えている。英誌「ヴォーグ」が「今や彼氏を持つことは恥ずかしいのか」と題した記事を掲載したことをきっかけに、SNS上でも議論が広がった。記事では、女性がパートナーの存在による社会的メリットを享受しつつも、「彼氏中心」に見られることを避けたい心理があると指摘されている。
南ロンドンのクリエイター、ステファニー・イェボアさんは、恋人の存在を投稿したことで約1000人のフォロワーを失った経験がある。「共感できなくなった」とのメッセージが多数寄せられたという。一方で、恋愛投稿が「わざとらしい」と受け止められがちな現状にも理解を示す。専門家は、インフルエンサーにとって投稿内容の一貫性が重要だと指摘する。キングス・カレッジ・ロンドンのギリアン・ブルックス准教授は「特定の世界観を売り物にしているため、恋人の登場がブランドイメージを崩す可能性がある」と説明する。
また、一般の若者の間でも同様の意識は広がっている。婚約中の25歳の女性は「恋愛が自分のすべてと思われたくない」と語り、別の20歳の女性も「恋愛関係は友人関係以上にプライベートであるべき」と話す。さらに、「嫉妬の視線が関係に悪影響を及ぼす」という懸念から公開を控えるケースもある。米ミシガン州立大学の社会心理学者グウェンドリン・サイドマン氏は、こうした背景に「ネット上の情報は半永久的に残る」という不安があると述べる。「人々は投稿が消せないことを意識し、より慎重になっている」としており、恋愛の見せ方は今後も変化していく可能性がある。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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