■ 様々な質問に丁寧に答えてくれるAIは便利な存在だ。しかし、AIチャットボットによる健康アドバイスはどこまで信頼できるのか――。利用が急速に広がる中、その利便性とリスクの両面に注目が集まっている。各メディアが報じた。

イングランド北部、マンチェスター在住のアビさんは、この1年ほど対話型AI「ChatGPT」を健康管理の参考にしてきた。医師の予約が取りづらい状況の中、AIはいつでも質問に答えてくれるため、不安を抱えやすい彼女にとっては、一般的な検索時よりも個人に寄り添った助言が得られると感じているという。「医師と一緒に問題を考えているような感覚」と話す。実際に役立ったケースもある。尿路感染症を疑った際、AIは症状から薬局での相談を勧め、その結果、抗生物質の処方につながった。一方で、誤った判断も経験した。登山中に転倒し背中を強打した際、AIは臓器損傷の可能性を指摘して救急受診を強く勧めたが、実際には重症ではなかったという。
こうした事例に対し、英政府の首席医務官クリス・ウィッティ教授は「AIの回答は自信に満ちているが、必ずしも十分な精度ではない」と警鐘を鳴らす。オックスフォード大学の研究では、詳細な情報が与えられた場合、AIの診断精度は95%と高かったが、実際のように利用者が段階的に情報を伝える状況では、正答率が35%に低下した。情報の抜けや表現の違いが、結果を大きく左右するためだ。
さらに米国の研究では、がん治療やワクチンなどに関する質問で誤情報が提示されるケースも確認された。AIは権威ある口調で回答するため、利用者が内容を疑わず受け入れてしまう危険性があると指摘されている。専門家は、AIは「個別に最適化された助言」に見える点が判断を誤らせる可能性があると懸念を示している。開発企業側も、AIは専門的な医療判断の代替にはならないと強調している。アビさん自身も現在は利用を続けながら、「すべてをうのみにせず、誤ることもあると理解することが重要」と話す。専門家は、最終的な判断は医療機関に委ねるべきだとし、AIの活用には慎重な姿勢が求められている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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