■妊婦やがん患者が必要な超音波(エコー)検査を受けるまでに遅れが生じており、深刻な人員不足によって患者の命が危険にさらされていると専門家が警鐘を鳴らしている。各メディアが報じた。

英国の国民保健サービス(NHS)で超音波検査を担う専門職「ソノグラファー」は、妊娠12週・20週前後の定期検査や、がんの診断補助など幅広い医療現場で重要な役割を担っている。しかしイングランドでは約4分の1の職が空席となっており、特に北西部や南東部では不足がさらに深刻だという。業界団体「ソサエティ・オブ・ラジオグラファーズ」は、医療現場で超音波検査の需要が増え続ける一方で、それを担う人材の養成が追いついていないと指摘。政府は病院の検査部門が圧力を受けていることを認識しており、地域医療の拡充を進める方針を示している。
妊婦には通常、妊娠11~14週と18~21週の間に少なくとも2回の超音波検査が提供され、出産予定日の推定や胎児の発育、心臓・脳・脊髄などの異常の有無が確認される。さらに経過によっては追加検査が必要になる場合もある。加えて超音波検査は妊娠分野だけでなく、肝臓や腎臓、脾臓などの診断、がんの早期発見にも不可欠だが、こちらでも検査の遅れが発生しており、「患者にとって非常に危険になり得る」とされる。
調査によると、英国全体でソノグラファー不足は広がっており、イングランドでは2019年の欠員率12%から現在は24%へと倍増。南東部では38%、北西部では30%が空席となる一方、北東部やヨークシャーでは11%にとどまっている。低賃金や昇進機会の少なさ、民間部門の待遇の良さなどが離職理由として挙げられているほか、養成に時間がかかることから人材不足の解消が追いついていないという。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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