■EUの新たな出入国管理システム(EES)が導入され、各地で混乱が生じている。スペインのリゾート地の空港で、英国へ戻る際の飛行機に乗り遅れるケースが多数、報告されていたが、イタリア・ミラノのリナーテ空港で、100人近い乗客が置き去りにされたことが明らかになった。「インディペンデント」紙(電子版)ほかが報じた。

リーズ在住のヒューム一家はスキー旅行の帰路、航空会社「イージージェット」の助言に従って出発の約3時間前に空港へ到着したが、出国審査の混乱に巻き込まれた。一家が予約していたマンチェスター行きのイージージェット便は156人が搭乗予定だったものの、実際に搭乗できたのはわずか34人で、100人以上が取り残されたとみられる。現地ではゲート未確定を理由に審査が始まらず、同時間帯のロンドン行き便の乗客が優先されるなど、不公平な対応も指摘された。
長時間の待機で体調を崩す乗客も出る中、ようやく審査が開始されたが、すでに入国時に登録済みの指紋や顔認証を再度求められるなど、非効率的だったことも判明。複数の自動化機器が利用可能だったにもかかわらず稼働せず、手続きは大幅に遅れたという。その結果、一家が搭乗口に到着した時には便は出発済みで、家族のスーツケースはすべて降ろされていたという。空港側から十分な案内はなく、航空会社からは当初、5日後の便への有料振替を提示された。最終的に一家は自力でルクセンブルク経由の便と宿泊を手配し、約1600ポンド(約30万円)を負担。約24時間遅れで英国にたどり着いたという。イージージェットは謝罪し、代替便の提供などで対応すると説明しているが、家族は「責任の所在が不明確だ」と不満を吐露。今回の混乱は、EES導入初期における運用上の課題を浮き彫りにしており、空港や当局の迅速な対応改善が求められている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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