■英国最大の玄関口であるヒースロー空港=写真。同空港が計画する新たな駐車場整備が、総額26億ポンド(約5000億円超)に達する見通しとなり、ガトウィック空港の第2滑走路建設費を上回る高額プロジェクトとして波紋を広げている。「テレグラフ」紙(電子版)ほかが伝えた。

英国では高速鉄道計画HS2やクロスレールなど、大型インフラ事業の予算膨張が問題視されてきたが、今回の計画もその悪例に加わる可能性がある。ヒースローは約3万6000台分の駐車スペースを整備する方針で、1台あたりのコストは約7万2000ポンドに上り、国内でも突出した高額水準となる見込みだ。空港側は総費用のうち約半分はバス施設など関連インフラに充てられると説明するが、最終的な負担は着陸料を通じて航空会社や利用者に転嫁される可能性が高い。このため航空業界からは「過剰投資だ」との批判が噴出している。
ルイス・ガジェゴ氏は「拡張自体には賛成だが、どんなコストでも許容されるわけではない」と指摘し、ヒースローの利用料金が他の欧州主要空港より大幅に高い点に言及。また、国際航空運送協会(IATA)のウィリー・ウォルシュ事務総長も、この計画を「常軌を逸している」と厳しく批判している。ヒースローは第3滑走路計画(総額約490億ポンド)の一環として駐車場整備は不可欠と主張。年間旅客数を現在の8400万人から最大1億5000万人へ拡大する中で、車で訪れる利用者の増加に対応する必要があるとしている。
一方、駐車場は重要な収益源でもある。現行の長期駐車料金は1日平均約40ポンドで、計画通りの規模が実現すれば年間5億ポンド超の収入が見込まれるとの試算もある。専門家は、大規模で複雑なインフラ事業では予算がさらに膨らむケースが多いと指摘しており、最終的なコストがどこまで拡大するのか強い懸念が示されている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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