犬は大切な存在…1万5千年前から人類の「友人」だった!

■犬が古くから人間に飼われていたことは多くの資料が示すところ。しかし、英イングランド南西部サマセットの洞窟で見つかった小さな顎の骨の破片が、人と犬の関係の起源を大きく塗り替える発見となった。BBCほかが報じた。初期の犬は、氷河期末期に人間の居住エリア周辺に現れたハイイロオオカミの子孫とされる。残飯をあさるうちに人間への警戒心を弱め、やがて狩猟や警備などを助ける存在へと変化していった。長い年月の選択繁殖を経て、口先が短く歯の小さい、現在のように多様な犬種へと進化したと考えられている。

このほど、チェダー峡谷の洞窟で1920年代に発掘された標本の一つで、長年「特筆すべきでない」として保管されていた骨について、博士課程の研究中、これに注目した研究者が遺伝子解析を実施。犬であることを突き止めたという。この発見を手がかりに欧州やトルコ周辺の同時代の骨も再検証された結果、それらも犬であることが確認された。DNA解析の結果、チェダー峡谷の洞窟で見つかった骨は既知で最古級の家畜化された犬のものと判明。約1万5000年前の英国で人間と犬がすでに密接に共存していたことが分かった。

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この成果により、犬がオオカミから進化した時期は従来の説より約5000年さかのぼる可能性が示された。ロンドンの自然史博物館の研究者は、「この小さな骨が、人と犬のパートナー関係の始まりを解き明かした」と意義を強調する。さらに分析が進められ、これらの犬が人間と同じ食物を摂取していたことも明らかになり、当時から極めて密接な関係が築かれていた可能性が高いと指摘される。なお、別の研究では、現代の犬が共通の祖先に由来し、氷河期の終わりまでにユーラシア大陸全域へ広がっていたことも示された。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)


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