■例えば、過去の巨匠らが描いた芸術的絵画に裸体が含まれている場合、それを子供に見せるか見せないか―。子どもの知的自由をどこまで認めるかについて、規制を強める学校側に対し、教師らは「検閲と闘う」との姿勢を鮮明にしている。各メディアが報じた。英国で学校図書館の蔵書を巡る議論が広がっている。全英教育組合(NEU)は、学校司書から「内外からの検閲圧力」が報告されていると明らかにし、子どもの知的自由や権利を守るため反対を強化する方針を示した。ブライトンで開かれた年次大会では、あらゆる検閲に反対する決議が採択され、「検閲と闘う」ことが改めて確認された形だ。

発端となったのは、昨年末にイングランド・サルフォードの学校図書館で複数の書籍が撤去され、司書が辞職した問題だ。大会では別の司書が、裸体を描いた歴史的な絵画や彫刻が含まれるとして美術書の撤去を求められた事例を紹介し、「文学や芸術は守られるべきであり、過度な規制は文化の侵食につながる」と訴えた。NEUのダニエル・ケベデ書記長は、「誤情報や不安をあおる風潮に基づく検閲は重大な問題だ」と指摘し、多様な文学へのアクセスは子どもにとって不可欠だと強調した。また、米国やハンガリーで女性や黒人、LGBT作家の作品が標的となっている事例を挙げ、「英国は同じ道を進むべきではない」と警鐘を鳴らした。
報道によると、問題の学校ではジョージ・オーウェルの『1984年』やステファニー・メイヤーの『トワイライト』なども撤去対象に含まれていたとされる。一方で学校側は、「禁止ではなく年齢や内容に応じた分類の見直し」と説明し、一部の書籍のみが不適切と判断されたと主張している。ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジの研究でも、英国の学校図書館における検閲や蔵書制限の試みが増加傾向にあると指摘されている。学校図書館協会は、年齢適合性や蔵書管理を巡る問い合わせが増えているとし、現場が混乱しないための明確な指針づくりが急務だと訴えている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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