■英議会の議員(MP)の基本給が、2026年4月から5%引き上げられ、年9万8599ポンド(約1900万円)となることが明らかになった。議員の給与を監督する独立議会基準機関(IPSA)が発表した。各メディアが報じた。

IPSAはさらに、現在の議会任期が終了する2029年までに、議員給与を約11万ポンド水準へ段階的に引き上げる方針も示している。リチャード・ロイド議長は、議員の役割は近年変化しており、「複雑な案件への対応や、議員や職員に対する嫌がらせや威圧が増えている」と給与のアップは妥当であると説明している。一方で、この決定には批判も出ている。納税者団体「タックスペイヤーズ・アライアンス」は、物価上昇を上回る賃上げだと非難。「生活水準の低下や公共サービスの悪化に直面する国民にとって、政治家の大幅昇給は怒りを招くだろう」と強く反発している。
今回の引き上げは、1.5%の比較調整と3.5%の生活費上昇分を合わせたもの。現在のインフレ率は約3%とされている。IPSAは給与水準の決定にあたり、他国の議員や上級公務員の給与、経済状況などを総合的に考慮したとしている。英国の議員給与は、フランスや日本、ニュージーランドより高い一方、米国やドイツ、カナダなどよりは低い水準にある。また、上級公務員の平均年収は約8万8千ポンド、英国の国民保健サービス(NHS)のコンサルタント医師の初任給は約10万6千ポンドとなっている。なお、議員は給与のほかに、事務所運営費やロンドンおよび選挙区での住居費手当、交通費なども支給される。委員長や閣僚など追加の役職に就く議員には、さらに高い報酬が支払われる。IPSAは今後も、経済や財政の状況、国民生活への影響を踏まえながら毎年の給与水準を決定していくとしている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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