■英南東部ケントで髄膜炎(ずいまくえん、メナンジャイティス:Meningitis)の感染が拡大している。新たに6人の発症が確認され、英保健安全庁によると、確認例は計15人、さらに12人について疑いがもたれている。カンタベリーで若者2人が死亡したことを受け、地域の学生を対象としたワクチン接種が開始された。BBCが報じた。

前例のないスピードで感染が拡大しているとされる髄膜炎だが、今回の原因は髄膜炎菌B型(MenB)とみられることが判明した。英国では2015年から乳児にMenBワクチンが提供されているが、現在の多くの10代後半や大学生は対象外で接種していない。政府の専門委員会は費用対効果などを理由に、若年層への一斉接種は見送ってきた。一方で、民間で接種を受けさせる親もおり、対応を巡る議論が続く。なお、10代には別のワクチン(MenACWY)が提供されているが、MenBには対応していない。
昨年、大学在学中の娘を髄膜炎で亡くした家族は、接種機会があれば「すぐにでも受けさせた」と語り、情報不足を指摘する。専門家によると、髄膜炎は乳幼児と15~24歳の若者でリスクが高い。若者の約4人に1人が菌を保有するとされるが、多くは発症せず他者に広げる可能性がある。
MenBワクチンは乳児への効果は高い一方、若者では効果が限定的で、すべての菌株を防げるわけではない。また感染拡大の防止効果も十分ではなく、免疫も永続的ではないとされる。こうした点から、政府助言機関は定期接種に慎重姿勢を取ってきたが、制度の再検討が進められている。なお、「細菌性」髄膜炎は主にキスや咳など密接な接触で広がり、新型コロナとは異なる特徴を持つ。また、現時点でマスク着用は推奨されていない。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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