■英南部カンタベリーで発生した髄膜炎の集団感染により死亡した、10代の少女ジュリエットさんの写真が公表された(写真)。家族や学校関係者の深い悲しみが報じられているが、父親はBBCの取材に対し、「言葉にできないほど打ちのめされている」と語り、姓の公表は控えるよう求めているという。「スタンダード」紙(電子版)ほかが伝えた。

髄膜炎(ずいまくえん、メナンジャイティス:Meningitis)は、頭蓋骨と脳の間に存在し、脳を包み込んで保護している「髄膜」に、ウイルスや細菌などが感染して炎症を起こす疾患。発症すると高熱、激しい頭痛、嘔吐、項部硬直(首の突っ張り)などの症状が出る。「ウイルス性」は比較的軽症で、通常1週間ぐらいで治癒し、後遺症もほとんどみられないのに対し、「細菌性」は死亡率が高く、重い後遺症が残る危険な緊急疾患とされている。
祖母のリンダ・ケニーさんも「話そうとすると涙が出てしまう」と述べ、ジュリエットさんの最期に立ち会った家族は、全員が髄膜炎予防のため、抗生物質を服用しているという。ジュリエットさんが通っていた学校のアメリア・マキルロイ校長は「思いやりがあり聡明で、学校を心から愛していた生徒だった」と語り、その死を「大きな損失」と表現した。ジュリエットさんは同校に7年間在籍し、明るさやユーモアで周囲を魅了していたという。「優しく耳を傾ける真の友人であり、その笑顔と温かな人柄は皆に惜しまれる」と校長は追悼の言葉を述べた。
今回の感染拡大では、13人が重体で入院中のほか、ケント大学の21歳の学生も死亡している。少なくとも3校の生徒に影響が出ているとされる。英保健安全庁(UKHSA)は、3月5日~7日にかけて、カンタベリーのナイトクラブ「ケミストリー(Chemistry)」を訪れた人に対し、予防的な抗生物質の服用を呼びかけている。感染増加の報告を受け、当局は直ちに対応を開始したとしている。また、大学は当面、対面試験を中止し、地域の診療所も症状のある患者に来院を控えるよう求めるなど、影響が広がっている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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