■英国の郵便事業会社ロイヤル・メールは、4月から切手の価格を再び引き上げると発表した。郵便物の配達遅延をめぐる批判が続く中での値上げとなり、消費者団体からは反発の声が上がっている。各メディアが報じた。発表によると、4月7日からファーストクラス切手は現在より10ペンス高い1.80ポンド(約380円)に値上げされる。セカンドクラス切手も4ペンス上がり91ペンスとなる。ファーストクラス切手の価格は10年前の64ペンスからほぼ3倍にまで上昇することになる。

ロイヤル・メールは値上げの理由について、手紙の利用が減る一方で配達先の住所は増え、配送コストが上昇しているためだと弁明。同社によると、英国では20年前に比べて郵便物の量が約70%減少した一方、配達先の住所は400万件増え、現在は約3200万件に達しているという。また、英国の成人が切手に使う金額は年間平均6.50ポンド程度にとどまっているとされている。しかし消費者団体「シチズンズ・アドバイス」は、サービス改善が伴わない値上げだと厳しく批判。同団体は、値上げは配達サービスの改善と連動させるべきだと主張している。
ロイヤル・メールの配達体制をめぐっては、近年遅配が相次いでいる。昨年は通信規制当局オフコムが、ファーストクラス郵便の約4分の1が期限内に届かなかったとして同社に2100万ポンドの罰金を科した。また、2024~25年度にはファーストクラス・セカンドクラス郵便ともに配達目標を達成できなかったことが明らかになっている。こうした状況を受け、英国議会のビジネス・貿易委員会はロイヤル・メール幹部を議会に呼び、配達サービスの問題について説明を求める予定だ。市民団体は「重要な書類や医療の予約通知が期限通り届くかどうか分からない状況が続いている」として、値上げに見合うサービス改善を強く求めている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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