チョコ高騰の裏で…西アフリカのカカオ農家、苦境続く

■世界的にチョコレートの価格が上昇する一方で、主要産地の西アフリカではカカオ農家がその恩恵を受けられず、深刻な生活苦に直面している。収穫したカカオ豆の代金が数ヵ月にわたり支払われていないケースもあるという。BBCが伝えた。

© Irene Scott/AusAID

ガーナのカカオ農家アコスア・フリンポンさん(52)は、夫が病気になった際に病院へ連れて行く費用を用意できず、今年2月に自宅で亡くなったと悲痛な思いを吐露。「カカオの代金が入るはずだったのに受け取れなかった」と話す。カカオ価格は2024年に急騰したが、その後は世界的な豊作や需要減少を背景に急落した。ガーナやコートジボワールでは、政府機関が1年前に農家への買い取り価格を決める仕組みで、現在はその価格が国際市場より高くなり、輸出業者が買い控える事態となっている。政府による保護政策が裏目に出た形だ。

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ガーナでは約80万人の農家が支払い遅れの影響を受けているとみられる。政府系機関「ココボード」は業界崩壊を防ぐため豆を買い取っているが、負債は約30億ドルに膨らみ、同機関の幹部は給与削減を余儀なくされた。政府は産業立て直しのため国内での加工拡大などの対策を打ち出している。一方、世界最大の生産国コートジボワールでも倉庫に売れ残りのカカオ豆が積み上がるなど混乱が続く。農家からは「収穫しても買い手がいない」「子どもの学費も払えない」と苦境を訴える声が聞かれている。カカオは両国の経済を支える重要産業だが、価格の乱高下と市場の混乱が農家の生活を直撃し、改善の兆しは見られていない。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)


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