■中東での紛争を背景に原油価格が上昇し、英国でガソリンやディーゼル燃料の価格が再び上がる可能性が指摘されている。実際に、いつごろから値上がりすると見られているのか、またその影響についてBBCが報じている。

ホルムズ海峡は、イラン南部の要衝であり、世界の石油・ガス輸送量の約2割が通過する重要なルートだ。イランはこのホルムズ海峡を航行する船舶に警告を出しており、もし緊張が続き原油価格が高止まりすれば、燃料だけでなくさまざまな商品の価格にも影響が及ぶ懸念がある。ただし、紛争がエネルギー価格に長期的な影響を与えるかどうかは依然として不透明だ。
原油はガソリンやディーゼルの主要原料であり、価格上昇は最終的に給油所の価格にも反映される事態が十分考えられる。英自動車団体「AA」は、今後数週間で燃料価格が年初の水準に戻る恐れがあると指摘する。最近は値下がり傾向だったが、紛争の規模や期間によっては再び上昇に転じる可能性がある。自動車保険も手掛ける「RAC」によると、現在の平均価格はガソリンが1リットル当たり135.2ペンス、ディーゼルが145.66ペンス。紛争開始以降、ガソリンは約2.5ペンス、ディーゼルは3ペンス以上上昇した。原油が1バレル90ドルならガソリンは140ペンス超、100ドルなら150ペンス近くまで上がる可能性もあるという。
こうした燃料価格の上昇は、食品など商品の輸送コストを押し上げ、最終的に店頭価格の上昇につながる恐れもある。さらに原油の一部は肥料の原料にも使われるため、農業コストの上昇を通じて食品価格に影響する可能性も指摘されている。ただし、混乱が短期間で収束すれば、すぐに食料価格へ影響する可能性は低いとみられている。
家庭の光熱費については、短期的には大きな影響は出ない見込みだ。英国では電気・ガス料金に価格上限制度があり、少なくとも4~6月の料金はすでに決まっている。ただし、原油・ガス価格の上昇が続けば、7月以降の料金改定で影響が出る可能性がある。専門家は、当面は状況を見極めるため、2024年8月以降6回の利下げを実施してきたバンク・オブ・イングランドに対して、追加利下げを急がず慎重な対応が必要だと主張している。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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