賃貸シェア住居の現実…リビングルームなしの物件が増加

■住宅事情の逼迫を背景に、居間(リビング)のない賃貸住宅が現実のものとなりつつある。家賃の高騰と物件不足に直面する借り手の間で、共用スペースを削った住まいを選ばざるを得ない状況が広がっている。各メディアが報じた。

※写真はイメージです。

ルームシェア物件を扱うサイト「スペアルーム」の分析によると、今年上半期に掲載された賃貸物件のうち約3割がリビングなしだった。ロンドンではその割合が4割を超え、バーミンガムでも2020年の16%から22%へと増加している。ただし、この調査の対象はシェア物件に限られ、ワンルームや1ベッドルーム物件は含まれていない。ロンドンで3人と同居する22歳のエラ・マレーさんは「広いスペースを得るためにお金を余分に払うつもりはない」と話す。月3000ポンドの家賃を部屋の広さに応じて分担しているが、住まいにリビングはない。代わりにダイニングテーブル付きのキッチンが交流の場になっているという。

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家主側は、リビングを寝室に変えることで、もうひとり住まわせることができ、高騰する住宅ローンや維持費を賄えるうえ、需要にも応えられると説明する。一方で、居住者は生活も仕事も寝室一室で完結させることになり、孤立感が強まる恐れがあるとの指摘もある。外で交流せざるを得ず、かえって出費が増える「逆効果」も懸念される。民間物件の家賃は昨年までの1年で平均5.5%上昇し、1物件に約10人が殺到する状況だ。不動産業界団体は、根本原因は供給不足だとしており、賃貸市場の厳しさが若者の住まい方を大きく変えつつある。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)


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