英国でアスピリンが品不足…異常な値上がり

■頭痛などの鎮痛薬としておなじみのアスピリンは、様々な病気の対処にも用いられている。このアスピリンの供給不足が続いており、価格が「最大で10倍以上に急騰している」と薬剤師が警鐘を鳴らしている。BBCが報じた。

※写真はイメージです。

英中部ウスターシャーで薬局を運営する薬剤師のモー・コリアさんによると、これまで1箱38ペンスだった仕入れ価格が、現在は7.82ポンドに跳ね上がった例もあるという。全国薬剤師協会(NPA)が行った調査では、加盟薬局の86%が患者にアスピリンを供給できていないと回答。在庫は脳卒中や心疾患など、緊急性の高い患者向けに優先的に確保されている状況だ。アスピリンは昨年1~10月だけで約5090万件処方され、国内で最も一般的な薬の一つとされる。

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供給不足の背景には、原材料の調達難など製造面の問題があるとみられる。コリアさんは「欧州からの原材料確保が難しくなっている可能性があるが、詳細は明かされていない」と述べ、抗凝固薬アピキサバンも品薄になりつつあると指摘した。このため、店頭販売を中止する薬局も出ている。NPAは、在庫不足時に処方薬の代替を認めない現行制度の見直しを政府に求め、「現状は患者にとって危険だ」と強調する。保健・社会福祉省は、国内製薬への最大5億2千万ポンドの投資などで供給網強化を進めていると説明しているが、現場からは早急な対策を求める声が高まっている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)


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