■英国最大の空港「ヒースロー空港」で、機内持ち込み手荷物の液体物に関する「100ミリリットル制限」が撤廃された。最新型の高性能CTスキャナーの全ターミナルへの導入が完了したことを受けての規制緩和で、保安検査の際に最大2リットルまでの液体を手荷物バッグに入れたまま通過できるようになり、今後は、液体を入れる透明のビニール袋も不要となる。加えてノートパソコンなどの電子機器も取り出す必要がなくなった。各メディアが報じた。

英国では、すでにガトウィックやエディンバラ、バーミンガム、ブリストル、ベルファストなどの空港で上限が2リットルに引き上げられているが、ヒースローは、この新型検査機器を全ターミナルに完全導入した世界最大規模の空港とされている。そもそも、「100ミリリットル制限」ルールが導入されたのは20年前。2006年8月、飲み物に偽装した液体爆弾を大西洋便の機内で爆破させるというテロ計画が発覚。未然に防がれたが、それ以降、手荷物として機内に持ち込めるのは100ミリリットル以下の容器に入った液体やジェル、ペースト類に限る措置が取られてきた。
この液体規制をめぐっては、2019年に当時のボリス・ジョンソン首相が「2022年末までに撤廃する」と公約したが、新型コロナの影響で延期。2022年には24年6月までに新型機器を導入すると再度表明されたものの、大規模空港では期限に間に合わないなど混乱が継続。EU内でも同様の動きがあるものの、ルールは国や空港ごとに異なっているのが実情だ。また、この新ルールは英国出発時にのみ適用され、滞在先の空港で帰りの便に乗り込む際、従来の制限が続く場合があるため、注意が必要だ。
ヒースローのトーマス・ウォルドビー最高経営責任者は、総額10億ポンド規模の改修により、「保安検査に費やす時間が減り、旅を楽しむ時間が増える」と期待を示す。ただ、旅行会社団体は、空港ごとに対応時期が異なることで利用者が戸惑っているとして、政府と空港が連携して分かりやすい情報発信を行うよう求めている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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