■自然ドキュメンタリーの世界の重鎮であり、故エリザベス女王との交流などでも知られるデイビッド・アッテンボロ卿。99歳になっても衰えぬ好奇心で仕事と向き合っている同卿だが、意外にも『故郷』は、やはりロンドンだという。BBCが伝えた。

BBCが昨年制作したドキュメンタリーの中で、デイビッド・アッテンボロ卿は、ロンドンの住宅街の庭で横になりながら、ハリネズミが鼻を鳴らして歩き回る様子を見つめつつ、「本当に愛らしい生き物だね」と少年のような声で微笑んだ。99歳の円熟と好奇心が同居するその語り口は、70年にわたり世界中の自然の驚異を伝えてきた名ナレーターならではだ。最新の単発ドキュメンタリー『ワイルド・ロンドン』で、同卿は世界を巡る旅の末に『故郷』であるロンドンへと帰ってきた。
制作会社のエグゼクティブ・プロデューサー、ギャビー・バスティラ氏は「アッテンボロ卿は世界のどこにでも住めるのに、いつもロンドンに戻ってくる。これは彼がこの街を心から愛している証し」と語る。番組では、『都市の野生』が描かれる。地下鉄の駅に現れるハト、運河沿いに生息するヘビの群れ、そしてロムフォードの公園で、散歩中のダルメシアン犬が知らぬ間に子鹿へ近づく緊迫の瞬間など、約900万人が暮らす大都市のすぐそばで日々繰り広げられる自然のドラマに光が当てられている。また、西ロンドンのビーバー再導入計画にも感銘を受け、「ロンドンで野生のビーバーを見る日が来るとは思わなかった」と驚きを語る。アッテンボロ卿は、自然に気づき、愛し、守ることが回復への第一歩だと訴える。忙しい日常の中で見過ごされがちな身近な自然に目を向けるよう、アッテンボロ卿は人々に静かに促し続ける。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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