廃棄される大量のクリスマス・ツリー…環境保全への取り組みが多様化

■ 新年を迎え、ロンドンの街角で回収を待つ多くのクリスマス・ツリーを目にした読者もいることだろう。英国では、毎年およそ700万本のクリスマス・ツリーが埋め立て処分されているとされ、環境への影響が課題となっている。こうした中、首都では廃棄を減らすための新たな取り組みが広がりつつある。BBCが伝えた。

注目されているのが、生きた木を購入するのではなく、「レンタル」する仕組みだ。ロンドン・クリスマス・ツリー・レンタル社では、鉢植えの木を貸し出し、使用後は回収して農園で育て、翌年以降も再利用している。「借りて、水をやって、返すだけ」と創業者は話す。中には翌年、同じ木と再会する利用者もいるという。一方、ペッカム地区では、役目を終えたツリーを建材として再生するプロジェクトも進む。スタートアップ企業「ORNA」グループは、回収した木をチップ状にし、天然素材と組み合わせて新たな建築用素材に加工している。創業者の1人は、ツリー販売を経験する中で大量の廃棄を目の当たりにし、この事業を思い立ったと語る。

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カーボン・トラストによると、生木のツリー1本あたりの二酸化炭素排出量は平均3.5キロだが、根を切られた2メートルの木が埋め立てられると最大16キロに達する場合もあるという。ロンドンの多くの自治体ではリサイクル制度を整え、環境負荷の低減を図っている。開発に携わる研究者は「世界を一気に変えることはできないが、身近な街から少しでも良い選択をしたい」と話す。クリスマス・ツリーを、使い捨ての存在から、循環型資源という新たな役割を担う存在へと変える試みが静かに進んでいる。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)


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